ファインマン物理補講、その2修正1

 ファインマン物理補講、その1修正3 - 会者定離で以降まで長々と指数対数についてやって着ましたけど、いざ証明です。ってなにの証明か皆さん覚えてますかw;

 f = k \cdot u^a \cdot v^b \cdot w^c \cdots

 \frac{df}{dt} = f \cdot \left( a \frac{du/dt}{u} + b \frac{dv/dt}{v} + c \frac{dw/dt}{w} + \cdots \right)


これですよ、これ。思い出しましたね(≧ω≦)b



 の前にファインマン物理補講、その2 - 会者定離で以降で証明した4つの公理のうち積の微分およびその一般系の微分を「ライプニッツ則」*1というようです\(^o^)/

これのことです。


 \frac{d(uv)}{dx} = \frac{du}{dx}g+f\frac{dv}{dx}


で、その一般系として、


 \frac{duvw \cdots }{dx} = uvw \cdots \left( \frac{du/dx}{u} + \frac{dv/dx}{v} + \frac{dw/dx}{w} + \cdots \right) 


を導出しましたけど、さらに


 \frac{d^n(uv)}{dx^n} = \sum_{i=0}^n {n \choose i}u^{(n-i)}v^{(i)}.


と言う形式に出来るようです。

どうやらライブニッツの数学知識の片鱗*2を一連の証明で得れたようです。


 まあそれは置いておいて、以下の4つの公理と

  •  \frac{d}{dx}c = 0
  •  \frac{d(f+g)}{dx} = \frac{df}{dx}+\frac{dg}{dx}
  •  \frac{d(fg)}{dx} = \frac{df}{dx}g+f\frac{dg}{dx}
  •  \frac{dx^n}{dx} = nx^{n-1}

ファインマン物理補講、その1修正1 - 会者定離で以降で証明した指数対数の公理をつかって

 f = k \cdot u^a \cdot v^b \cdot w^c \cdot \cdot \cdot

 \frac{df}{dt} = f \cdot \left( a \frac{du/dt}{u} + b \frac{dv/dt}{v} + c \frac{dw/dt}{w} + \cdot \cdot \cdot\right)

解いていきましょう。

 f = k \cdot u^a \cdot v^b \cdot w^c \cdots微分

で、最初に両辺を対数に変換です。  \begin{eqnarray} \log{(f)} &=& \log{(k \cdot u^a \cdot v^b \cdot w^c \cdots)} \\ &=& \log(k) + \log(u^a) + \log(v^b) + \log(w^c) \cdots \\ &=& \log(k) + a\log(u) + b\log(v) + c\log(w) \cdots \end{eqnarray} で、両辺を微分してやると、  \log{(f)}' = \log(k)' + a\log(u)' + b\log(v)' + c\log(w)' \cdots  *3 \log(k)は定数ですから\log(k)' = 0 \frac{1}{f}f' = a\frac{1}{u}u' + b\frac{1}{v}v' + c\frac{1}{w}w' \cdots  両辺にfをかけてやり  f' = f\cdot(a\frac{1}{u}u' + b\frac{1}{v}v' + c\frac{1}{w}w' \cdots)  で、証明完了。
上記式を一寸整形してやると  f' = f\cdot(a\frac{u'}{u} + b\frac{v'}{v} + c\frac{w'}{w} \cdots)  はい、完了でう。 ...(・_・ )( ・_・)  と言いたいんですけど、対数で微分するとなると一つ公理が抜けていたのでそれをまず追加しなくちゃですね。 抜けていたのは、合成関数の微分*4についてなのですが、まあまた今度で^^

*1:基本公式から証明した一般系に名前があったので一寸うれしかっただけです, (〃∇〃)

*2:17世紀ですから現代までは、まだまだ先は長いですね^^

*3:めんどくさいので微分\frac{df}{dt}でなく、f'を用います

*4:抜けていたってより証明が面倒っぽかたので無視しました